そんなものは皆無である。
ただ野球好きな人が多いから、野球ぐらい見とくと話題ができるよ、とか。
でも結局自分にあった会社にしか就職できない(あるいはしない)ので、全然気にしないで好きに生きた方がいいよ、とか。
社会人になって、たぶん共通して必要な能力が、
「確実性のない未来に対して、判断(あるいは決断する)能力」
だと思う。
学生のころは、白黒がはっきりしていた。誰が悪く、どの選択肢がよくて、どんな風に生きればどうなるかなんとなく検討がついた。
社会人になると、その見通しが一気に悪くなる。どれが選択かもわからない。片方を立てれば、片方が立たない。けれど期限が迫っており、どちらかに決定しなければならない。自分で選んだ責任は取らされる。そんな場面が大変多い。
これは学生時代にはないことだと思う。
自分で選んだ選択を、自分なりに理屈をつけて(じゃないと関係各所からつっこまれるから)、自分で100%の解答じゃないと分かりつつも説明する。
「正しい選択肢を選ぶのではなく、選んだものを正解にしていく」
という言葉を最近よく見る。
それはたぶん正論だと思う。
転職や企業といった人生の節目に限らず、仕事をしていくうえで日常的に起こっていることだと思う。
そんな能力は社会人になってから鍛えてください。